2012年度(第6回)上級医療情報技師能力検定試験

二次試験結果の概要と講評

1.試験の概要
試験日時:2012年12月1日(土)・2日(日)
試験会場:東京(東洋学園大学本郷キャンパス)
試験内容:
  • 論文試験 論文試験 面接時の評価参考資料とする論文1、採点を行う論文2の2種類
  • 面接試験 面接試験 受検者1人を3人の面接員で面接(1人あたりの面接時間20分)
2.試験結果の概要
  2010年度
一次試験合格者
2011年度
一次試験合格者
2012年度
一次試験合格者
受検者数21名34名66名121名
合格者数8名8名21名37名
合格率38.1%23.5%31.8%30.6%

3.講評
2012年度の上級医療情報技師能力検定試験(二次試験)は、これまでの二次試験と同様に、論文試験と面接試験を行って合否を判定しました。
論文試験については、課題文を提示し、課題文で述べられている内容や課題文に対する意見を1,200字以・繧P,500字以内で記述していただく試験を実施し、@課題の趣旨を正確にとらえ、設問に適切に答えているか、A医療情報技師の立場から自分の意見を論じているか、B論旨は明確でよく構成されているか、C適切な文章が書けているか、の4つの観点から採点しました。採点にあたっては、5名の採点者がそれぞれ、全受検者の解答を読んで採点を行い、その後5名で合議して最終的な評価をつけました。今回の試験で合格水準に到達しなかった論文では、課題の趣旨を正確にとらえられず、設問に適切に応えられなかったものが多くみられました。
面接試験については、3名の面接員で1名の受検者の面接を行い、@職務経歴書に記載された内容に応じた実務経験・対応力を有しているか、分析力や問題解決力はあるか、A調整力・統率力・協調性はあるか、B面接での質問の意味や意図を的確に理解し、自分の考えや意見を明確に表現できているか、プレゼンテーション力はあるか、C上級医療情報技師となった後の個人の目標、所属組織への貢献、社会への貢献などを説明できるか、D面接態度は適切か、の5つの観点から評価を行いました。今回の試験で合格水準に到達しなかった多くの方については、実務経験に基づく対応力が不足していることや広い視野で考える力が不足していることが指摘されていました。
その後、論文試験の評価と面接試験の評価のいずれもが、合格水準に到達しているかどうかにより二次試験の合否を判定しました(論文試験の合格水準到達率:44.6%、面接試験の合格水準到達率:57.0%)。その結果は、試験結果の概要に記載したとおりで、合格者は37名(合格率30.6%)でした。なお、合格者37名のうち8名は2010年の一次試験合格の方、8名は2011年の一次試験合格の方でした。
上級医療情報技師能力検定試験は、特定分野の職務経験しかない方、医療現場の実務経験が十分でない方には厳しいかも知れません。しかしながら、上級医療情報技師は、幅広い視野をもってプロジェクトリーダーなどの役割が担える人を認定していますので、特定分野の職務経験しかない方や医療現場の実務経験が十分でない方であっても、医療情報や医療情報システムについての知識、実務能力、将来展望をもっておられれば合格は可能です。次回も受検される方は、論文では課題の趣旨を的確にとらえて適切に応えられるようし、また面接ではいま以上に幅広い視野をもてるように研鑽を積・でいただいて、是非合格されることを期待しています。
 なお、今回の試験より、論文試験と面接試験の結果を合否判定通知書に記載することにいたしました。そのため、個別の試験結果の開示は行いませんので、ご了承ください。



【二次試験の判定】
第二次試験合格者  37名:上級医療情報技師認定者

  2012年度・上級医療情報技師 二次試験合格 受検番号の一覧
C00002C00006C00007C00011C00013C00014C00015C00018
C00025C00029C00036C00038C00045C00046C00048C00059
C00062C00065C00068C00078C00088C00089C00093C00096
C00100C00101C00102C00104C00106C00108C00109C00111
C00116C00117C00120C00123C00124---


【お知らせ】 合格者の方は氏名公表の可否と認定手続きを2月末までに行ってください。
合否判定結果通知を郵送しました。
過去の結果