2011年度(第5回)上級医療情報技師能力検定試験

二次試験結果の概要と講評

1.試験の概要
試験日時:2011年12月3日(土)・4日(日)
試験会場:東京(東洋学園大学本郷キャンパス)
試験内容:
  • 論文試験 面接時の参考資料とする論文1、採点を行う論文2の2種類
  • 面接試験 1人の受検者を3人の面接員で面接(1人あたりの面接時間約20分)
2.試験結果の概要
  2009年度
一次試験合格者
2010年度
一次試験合格者
2011年度
一次試験合格者
受検者数13名31名63名107名
合格者数2名9名24名35名
合格率15.4%29.0%38.1%32.7%

3.講評
 2011年度の上級医療情報技師能力検定試験(二次試験)は、これまでの二次試験と同様に、論文試験と面接試験を行って合否を判定しました。
論文試験については、課題文を提示して、課題文で述べられている内容や課題文に対する意見を1,200字以上1,500字以・烽ナ記述していただく試験を実施し、@課題の趣旨を正確にとらえ、設問に適切に答えているか、A医療情報技師の立場から自分の意見を論じているか、B論旨は明確でよく構成されているか、C適切な文章が書けているか、の4つの観点から採点を行いました。採点にあたっては、5名の採点者がそれぞれ、全受検者の解答を読んで採点を行い、その後5名で合議して最終的な評価をつけました。
面接試験については、3名の面接員で1名の受検者の面接を行い、@職務経歴書に記載された内容に応じた実務経験・対応力を有しているか、分析力や問題解決力はあるか、A調整力・統率力・協調性はあるか、B面接での質問の意味や意図を的確に理解し、自分の考えや意見を明確に表現できているか、プレゼンテーション力はあるか、C上級医療情報技師となった後の個人の目標、所属組織への貢献、社会への貢献などを説明できるか、D面接態度は適切か、の5つの観点から評価を行いました。
その後、論文試験の評価と面接試験の評価が、いずれも合格水準に到達しているか否かにより二次試験の合否を判定しました(論文試験の合格水準到達率:45.8%、面接試験の合格水準到達率:56.0%)。合否判定の結果は、試験結果の概要に記載したとおりで、合格者は35名(合格率32.7%)でした。なお、合格者35名のうち、2名は2009年度の一次試験合格の方、9名は2010年度の一次試験合格の方でした。
上級医療情報技師能力検定試験は、特定分野の職務経験しかない方、医療現場の実務経験が十分でない方には厳しいかも知れません。しかしながら、上級医療情報技師は、幅広い視野をもってプロジェクトリーダーなどの役割が担える人を認定していますので、特定分野の職務経験しかない方や医療現場の実務経験が十分でない方であっても、医療情報や医療情報システムについての知識、実務能力、将来展望をもっておられれば合格は可能です。次回も受検される方は、いま以上に幅広い視野をもてるように研鑽を積んでいただき、合格されることを期待しています。


【二次試験の判定】
第二次試験合格者  35名:上級医療情報技師認定者

  2011年度・上級医療情報技師 二次試験合格 受検番号の一覧
C00002C00007C00009C00011C00013C00017C00020C00029
C00032C00033C00037C00039C00040C00042C00044C00047
C00052C00054C00057C00058C00062C00066C00068C00071
C00073C00080C00083C00084C00087C00090C00093C00101
C00104C00105C00107-----


【お知らせ】 合格者の方は氏名公表の可否をお知らせください。
合格者の方は認定手続きを2月末までに行ってください。
成績等については電子メールにて、事務局までお問合せください。hcit-office@umin.ac.jp
合否判定結果通知を郵送しました。
過去の結果